たばこが腰の椎間板を潰す

平成21年2月4日

たばこが腰の椎間板を潰す

 腰の痛みでみえられるお客様は非常に多いのですが、ほとんどの方が、喫煙または過去喫煙をされてみえる、家族の方に喫煙者がみえ受動喫煙がある、職場の休憩所での受動喫煙がある、生まれるまえに父母のどちらかに喫煙経験があるといった例があります。

 2004年頃に日本大学医学部整形外科教授・松崎浩巳氏がウサギを使った実験をされているのですが、ニコチンの摂取による椎間板の髄核の変形壊死を促進、繊維輪の結合組織の弾性を弱めて椎間板ヘルニアを発生させやすくすると発表されています。

 米国ウイスコンシン医科大学では患者205人の症例対照検査から喫煙による椎間板ヘルニアのリスク上昇が首で3.9倍、腰で3.0倍と報告もしています。

 腰の椎間板は40歳以下の人で750kgまで耐えられる力があるのですが、それらが喫煙により役立たずになってしまうのです。

 腰の痛みで苦しんでいる方は、まず3週間禁煙、断煙をしてみてください。3週間ほどニコチンの摂取を断つことで椎間板の内部の失われた水分が戻るので椎間板が仕事をしてくれます。

 個人差はあるはずですが、試してみる価値はありますよ。