アナログとデジタル

平成21年3月20日

アナログとデジタル

 近頃、心の病や脳の機能低下が言われていますが、単純に体を動かさないから筋肉が衰えるのと同じことが考えられています。

 心や脳の運動不足はアナログ機器からデジタル機器への道具の変換も一つ理由として考えられると思われます。
テレビの放送がアナログからデジタルになると宣伝をされていますが、今回のはそれではなく、人間の思考や動きのことです。アナログは1から10を1,2,3・・・10と順番に数えないと10に到達することができない方法です。対してデジタルは1からいきなり10に飛ぶことができます。間にある2から9は無視してしまうことが可能です。

 人間の体の動きや脳の動きは当然ですが全てアナログです。訓練によって思考をデジタルっぽくはできるようですがどんなに頑張ろうとアナログにしかなりません。しかし、使っている道具、PCやそのソフトはデジタルです。計算をする場合、数字のキーを叩けば計算は自分で考えなくても答えが出ます。文字もキーを叩けば画面に出ます。当たり前ですが、筆記をする工程と違い、キーを叩くという工程のみで作業が終了。せいぜい2工程ぐらいですね。アナログで計算をするなら筆記をして計算を頭で考えて答えをまた筆記して、その筆記自体も工程がいくつかあり、2工程では到底済みません。文字を書いて文章にするならさらに工程は多大になります。この工程をしなくなってきてしまったがために脳の運動不足が起こってしまうのです。

 で、どうしたらいいのかですが、今更アナログなことは出来ませんから、少しだけアナログなことを行うことが解決に繋がります。紙のメモ帳に鉛筆で筆記をする。同じく一桁の計算式を100問ぐらい解いてみる。これだけでも脳の方の筋トレになります。

 これをするだけで体の歪みがいきなり消えるといった結果が出るぐらい体の方にまで影響がでます。鏡で自分の歪んでそうなところを確認してから筆記を3分ぐらいしてみてから歪みを再確認してみてください。結構結果がでますよ。